鍼灸留学の意義

 

現在、全米には約20000人の鍼灸師がおり、その50%近くがカリフォルニア州かニューヨーク州で治療をしていると聞きます。アメリカの鍼灸業界は日本よりもかなり進んでいるといわれ、日本の鍼灸師の方々のアメリカ進出もこれからどんどん増加して行くことが予想されます。

 

最近では医療改革によって、アメリカの医療保険が鍼灸治療をカバーすることができるようになり、よりいっそう一般市民への鍼灸治療が浸透して行きつつあります。特にニューヨークは代替治療•東洋医学への関心と理解が高い地区です。

またアメリカでは、鍼灸師は国家労働統計局によると「新興職業のひとつ」としてしかまだ認知されていないのが現状ですが、2018年には正式な職業として認めら れる予定です。これらの要因を考えると、鍼灸をアメリカで学び資格取得をすることは、日本だけでなく世界に通用する鍼灸師として成功するための第一歩 と言えるでしょう。

 

ただし、アメリカの鍼灸事情は日本のそれと異なり、非常に複雑でもあります。州によって鍼灸の法律が異なるため、受講する大学がどの州にあるのかによってもカリキュラムが微妙に異なってきます。当サイトでは主に、ニューヨーク州の鍼灸情報を取り扱うこととします。

 

NY州鍼灸資格について

アメリカの鍼灸資格制度は、州ごとに異なります。

州が独自に設けている資格試験を受験せねばならない州と、
NCCAOM(National Certification Commission for Acupuncture and Oriental Medicine)のサーティフィケーションをそのまま代用する州と、NCCAOM試験の何科目かを受験すればいい州があります。

 

NY州はNCCAOMサーティフィケーション取得を必要としない州ですが、2つの科目(Fundation of Oriental Medicine, Acupuncture with Point Location)の受験とクリーンニードルコースの受講が必要です。

 

アメリカで鍼灸資格を取るにはどの州でもACAOM(Accreditation Commission for Acupuncture and Oriental Medicine)認定大学でマスターディグリー(大学院卒業資格)を取得していることが必須条件です。もしくは、ACAOM認定大学と同等の学位であるということが証明できさえすれば、アメリカ以外の国の鍼灸学校を卒業した者でも、足りない単位だけを履修して州のライセンスを取得することが可能です。しかし、日本の鍼灸学校はほぼ全てACAOM認定こうとして認められていないことが現状ですので、どんなに最短でも1年・一般的には2〜3年の就学が必要なのが一般的です。(この場合は、アメリカの鍼灸大学でマスターディグリーを取得するのではなく、州のライセンスを取得するのみと考える)

 

そのため、日本の鍼灸師の方がアメリカで資格を取得する場合、ケースバイケースですが、1年〜3年ほどの就学期間が必要となるため、日本での鍼灸キャリアを一旦ストップしてまでNY鍼灸留学をされるのに、どれだけプラス・マイナス面があるかをよくお考えになってください。

 

また、これまで鍼灸の知識がまったくない方にとっては、鍼灸を一から勉強して大学院卒の学位・鍼灸師資格を取得し、就労ビザを取得して、美容や健康に関する分野で就職・開業の可能性が広がっているという意味では、鍼灸留学は非常に魅力的とも言えるかもしれません。いずれにせよ、鍼灸留学をニューヨーク州でとお考えの方は、時間と費用の十分な準備を心得てください。(全ての留学生がビザを取得して就職開業ができるわけではありません、もちろん実力や運、縁、資金繰りなど、様々な要因が絡んできますので、NY東洋.comはみなさんのNYでの成功をお約束はできませんことをご了承ください。


日本の鍼灸学校を卒業している場合で、ライセンス取得のみではなく、マスターディグリーの学位も取得したいとなった場合は、クレジットトランスファーの際以下の制限が考えられるため、修業期間がどうしても最低3年程になってしまうことが予想されます。

①ニードリングのクラスは免除されない

②トランスファークレジットは50%まで

③クリニック実習の単位を履修するのに3年を例えば1年に短縮できるようスケジューリングすることが不可能(3年にまたがってそれらの実習をこなさねばならない)

 

(しかし、日本人鍼灸師の方がアメリカの学位を取らずただ単にNY州のライセンスを取得するため、不足単位を大学で受講するのみであれば、個人差はありますが最短でも1年の就学が必要となると思われます。詳細は個人によって異なるため個別にご相談ください。

 

中医学を基本とするアメリカ鍼灸大学には漢方の授業がありますが、ニューヨーク州の試験においては漢方は必須科目ではなく、中医学と経絡経穴学の2科目だけです。(ただし、カリフォルニア州は漢方が必須科目です。)
 

アメリカ鍼灸大学について

ACAOMとNCCAOM

パシフィックカレッジを例に挙げますと、1年3メセスター制で、春季5月〜8月・秋季9月〜12月・冬季1月〜4月です。春期セメスターの終わりに約1ヶ月のバケーションがあります。


鍼灸学部は2つの学科に分かれています。

①伝統東洋医学修士課程(漢方+鍼灸)

②鍼灸師修士課程(鍼灸のみ)
プログラムを終了までに3年8ヶ月かかります。

 

*ただし、日本の鍼灸師の資格を持っている学生でアメリカのマスターディグリーを取得したい人は、日本の学位を最大50%トランスファーすることが可能なので、その場合履修期間3年8ヶ月のところを、約3年までに短縮することができます。

 

 

科目:

伝統東洋医学修士コースで学ぶ分野や4つで、
鍼灸と東洋医学・漢方学・基礎医学・臨床実習です。

 

スケジュール:
スケジュールはフルタイムとパートタイムがあり、
留学生の場合は通常フルタイムで通います。ライフスタイルによって夜間や週末コースを選ぶ方もいらっしゃいます。

 

学費:

学費は学校によって異なりますが、パシフィックカレッジNY校の伝統東洋医学修士コースを3年8ヶ月受講すると、約$83000かかります。(もしトランスファークレジットが可能で3年の履修でよくなった場合は、だいたい$65000ほどの学費で済みます。)
*教材費等別途必要


 

 

ACAOM 鍼灸東洋医学認定委員会(

(The Accreditation Commission for Acupuncture and Oriental Medicine)

http://www.acaom.org/

 

 

ACAOMは、アメリカ国内の鍼灸大学を認定するためのアクレディテーションエージェンシーの一つで、アメリカ鍼灸師ライセンスを取得するためには、ACAOM認定校で鍼灸・中国伝統医学のマスターディグリーを取得することが必要です。アメリカ国外の鍼灸大学を卒業した場合、その大学がアメリカのACAOM認定校と同等の学校であると証明できればライセンス取得までの時間と費用は大幅に抑えられる可能性はありますが(それらの学校のリスティングはウェブサイト上には公開されておらず、直接NY州のオフィスオブプロフェッションに連絡をして、自分の卒業校がリストにあるかどうかを問い合わせる必要があります。http://www.op.nysed.gov/prof/acu/acupunlic.htm)、そうでない限りは例え日本で鍼灸大学の学位取得者・鍼灸師としての経歴が長い方でも、ACAOM認定校で約3年間勉強せねばなりません。

 

 

NCCAOM 全国鍼灸東洋医学認証委員会

(the National Certification Commission of Acupuncture and Oriental Medicine

http://www.nccaom.org/

 

NCCAOMは、1982年に設立された非営利団体です。この団体が発行するサーティフィケートがそのまま鍼灸師ライセンスとして使える州とそうでない州とがあります。また、NCCAOMの認定書は次の2種類に分かれます。

①米国認定漢方薬剤師(National Board Certified Chinese Herbologist)

②米国認定鍼灸師(National Board Certified Acupuncturist)

 

 

 

 

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